山崎・秋山法律事務所は東京都千代田区飯田橋の弁護士事務所
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「華やかさの裏に」  弁護士青木美佳

[2017-03-17]
    弁護士になって,早3ヶ月あまりが過ぎます。

 先月,初めて一人で法廷に立ちました。裁判官の前でひとこと発するだけでも,依頼者の方の大切な権利を代弁する立場にあると思うと,身の引き締まる思いがしました。

 

 私は前職で報道担当のアナウンサーをしていました。心に届く言葉を紡ぐ仕事に就きたくてアナウンサーになりましたが,実は人前に出ることにとても緊張しやすい性格です。

新人のとき,選挙の開票速報生放送番組で,立候補者の選挙事務所からレポートとインタビューをするお仕事を頂きました。事前の原稿はなく,その場の様子を自分の言葉で伝えなければなりません。しかし,本番で不測の事態に対応しきれず,頭が真っ白になって,何も話せなくなるという大失敗を犯してしまったことがあります。

放送は一度流れてしまうと取り返しがつきません。一度の失敗で二度とお仕事をもらえなくなることもあります。幸い再度,同じような生放送に出演する機会を頂けたので,候補者の経歴・主張などについて前より綿密に調べ,起こりうることを想定したリハーサルを何度も重ねて臨みました。それでも本番で想定外のことは起こるのですが,使える情報を以前より多く蓄えていた分,パニックで固まるという惨状を引き起こすまでには至らずに,対応できるようになりました。

華やかに見える表舞台は,ほんの一端です。表舞台が成功するかは,99%が裏での準備で決まると言っても過言ではありません。もっとも,自分一人でできる準備や知識には限界があるため,周囲の方のご協力が欠かせず,ご助力頂くには日々信頼関係を築いていくことが大切であると学びました。

 

アナウンサーと弁護士,私にとって両者の仕事は近接していると感じます。言葉の重みや事前の調査準備の大切さは同様ですし,一度放送が流れると取り戻せないのは,訴訟で一度確定した判決は原則として再度蒸し返し争うことができないことと似ています。

まだまだ未熟で反省ばかりの日々ですが,依頼者の方のご意向に沿って可能な限り最良の結果が出せるよう,地道な努力と感謝の気持ちを忘れず,一期一会に真心を込めてお仕事させて頂きたいと,もの思いにふける弁護士1年目の春なのです。